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中部と中部高原地方にある各水力発電所では、昨年末からの干ばつの影響でダムの水位が落ちており、十分な発電能力を発揮できずにいる。また南部では2013年に新たな発電施設の稼働がほとんど見込めないことから、今年は深刻な電力不足が起きるのではと懸念されている。10日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
南部は電力ケーブルを通じて北部や中部から電力供給を受けているが、送電能力には限界がある。現在、南部で年間に発電できる電力量は約560億キロワット時(kWh)で、うち乾季の発電量は約290億kWhである。一方、電力需要量は約650億kWh(うち乾季は約320億kWh)であるため、約90億kWh(乾季は約30億kWh)が不足している。
ベトナム電力グループ(EVN)は、火力発電で15億7000万kWhを確保するほか、ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)とペトロベトナム(PVN)傘下の火力発電所からも電力の供給を受けて、供給できる電力量を上積みする予定だ。
EVN傘下南部電力調整センターのファム・ミン・ルオン所長は、南部での電力供給状況について、困難に直面するがそれほど深刻な事態にはならないだろうとの見通しを示している。