競技スポーツのベトナム代表選手が練習を行うハノイスポーツ練習センターは、老朽化が進んでいて要求の半分にしか応えることができていない。また、代表選手への報酬も少ない。そんなスポーツ界の現状が明らかになった。20日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
文化スポーツ観光省スポーツ総局によると、同センターは2003年にベトナムで開催された第22回東南アジア競技大会(SEAゲーム)に合わせて建設されたもので、施設や設備が老朽化している。センターを視察したホアン・トゥアン・アイン文化スポーツ観光相は「このままでは、代表選手達に良い成績を期待することはできない」と述べた。
代表選手の待遇面も厳しい。同センターの1日当たりの食費は20万ドン(約897円)と規定されており、食料価格が高騰する中、この金額で十分な栄養を摂取することは難しい。また、選手の1か月の報酬は360万ドン(約1万6100円)でお手伝いの給料並みだ。代表選手にとって魅力的な環境とはとても言いがたい。
アイン大臣は「今年11月にミャンマーで開催される第27回東南アジア競技大会(シーゲーム)に照準を合わせることが大事だが、2019年にベトナムで開催されることが決まった第18回アジア競技大会(ASIAD)に向けて、施設の整備や選手の待遇を改善する必要がある」と話した。
※最終更新:2013年2月25日10:48JST