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8月12日にホーチミン市の病院で死亡した男児(6歳)の死因が「フォーラーネグレリア」と呼ばれるアメーバに感染したことによるものであることが同市法医学センターの検査で明らかになった。このアメーバ寄生虫に感染して死亡した事例は7月末に死亡した男性(26歳)に次いで2例目。21日付VNエクスプレスが報じた。
1例目の男性は死亡する1週間程前に、帰省先で池に潜って貝を採っており、このときフォーラーネグレリアに感染したと見られている。しかし、2人目の犠牲者となった男児は生前、フォーラーネグリアが生息する淡水に接触していなかった。これについて、法医学センターは空気感染の可能性を指摘している。
これに対し、寄生虫に詳しい専門家は、フォーラーネグリアが生息可能な環境は淡水の中のみであると反論した。さらに専門家は「フォーラーネグリアの主な体内への侵入経路は鼻の粘膜であり、そこからから神経繊維をたどって脳に達する。口から飲んでも感染することは稀だ」と指摘した。
専門家は「感染を予防するためには、まず第一に川や湖に入らないこと。どうしても入らなければならない場合は鼻栓をするなどして予防に努めて欲しい」と忠告している。