(C)Saigon times,Huynh Kim、フォースター博士 写真の拡大 |
メコンデルタ地方から他の地域への移住者は将来大幅に増えるだろう。4日と5日にメコンデルタ地方カントー市で開かれた、同地方の気候変動と移住者問題をテーマとしたセミナーで、国際移住機関(IOM)のフロリアン・フォースター博士が発表した。5日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
同地方は気候変動の影響を最も強く受ける世界の3つの地域の1つとされており、海水面が今より1メートル高くなると、同地方の面積の3分の1が浸水するとみられている。
カントー大学気候変動研究所のレ・アイン・トゥアン博士は、同地方では気候変動の影響とみられる◇乾季の長期化、◇海水の遡上、◇異常な洪水、◇干ばつ、◇海岸侵食、◇森林火災、◇環境汚染、などの現象が増加傾向にあると指摘した。
セミナーに参加した専門家らは、気候変動が同地方の住民の生活に与える影響の研究を強化して、中央政府や地方政府の対策立案を支援する必要があるとの意見で一致した。