ハノイ市郊外のフースエン郡では小学生の50%近くと小学校教員の約30%が、「n」と「l」の発音とスペルを混同している。ハノイ市教育訓練局が2008~2009学年度に実施した調査でこんな結果が出た。10日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
他の13の郡で実施された調査でも、生徒の22.27%、教員の11.8%が同様の間違いをしていた。同局小学校教育課によると、「n」と「l」の混同は山岳地方の方言で、各学校や社会生活の中で問題にされることはないという。郊外の小学校ではよくみられる現象で、6割近くの生徒が混同している学校もあった。また、ベトナム語の6つある声調の混同もみられるという。
この結果を受けて教育訓練局は、フースエン郡で教員の発音・スペル矯正プログラムを試験的に実施した。プログラム実施後、生徒の混同は約20%まで大幅に減少した。同局は2011~2012学年度に他の13郡でもこのプログラムを実施する事にしている。