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東南部バリア・ブンタウ省警察は9日、オーストラリアへの密入国を企て、不法出国を手助けしたとして、ベトナム人の男3人を逮捕したと発表した。10日付トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
出入国管理法違反の疑いで逮捕されたのは、北中部ゲアン省在住のグエン・ディン・チエン容疑者、グエン・バン・ソン容疑者、バリア・ブンタウ省在住のグエン・バン・トアン容疑者の3人。
警察の調べによると、チエン容疑者には、海外に住む親族が大勢おり、親族訪問のため、オーストラリアを数回訪問している。同容疑者は仲間と共謀し、オーストラリアで高い給料と安定した生活を保証すると言って出国希望者を集い、1人当たり1億~1億5000万ドン(約36万5000~54万7400円)の手数料で不法出国させていた。手数料の内、半分を前金として徴収し、残りをオーストラリアに密入国した後、支払わせる計画だったという。
同容疑者らは、3回に亘り漁船による密入国を計画し、ベトナム人120人をオーストラリアまで輸送したが、いずれもオーストラリア当局によって発見された。
チエン容疑者によると、諸費用を差し引いた一回の不法出国で、約10億ドン(約364万円)の利益が出たという。オーストラリア当局に拘束された密入国者120人のうち、帰国出来たのは20人のみで、残りは地元拘留所に収容されている。