フランスの首都パリで18日、フランス・ベトナム友好協会などの共催により、ホーチミン市の発展オプションと道路の関係をテーマとしたシンポジウムが開催された。19日付カフェエフが報じた。
3年間にわたってホーチミン市の道路、特に路地の研究を行ってきたパリ第1大学新興諸国都市計画研究センターのマリー・ジルベ研究員は、ホーチミン市の面積に占める道路の割合はわずか5%で、フランスの都市(約30%)や米国の都市(約50%)に比べて極めて低い数字だと指摘、路地の拡張は都市発展で必要な策の1つだが、実現にはかなりの困難が伴うだろうと述べた。
ジルベ氏はまた、ホーチミン市は欧州の各都市とは異なる多くの課題に直面していると強調し、人口の急増、交通インフラの未整備、浸水個所の多さ、都市貧困、遺跡の保存などの問題を挙げた。ジルベ氏は、これらの問題に対処するための政策オプションを提案すべきとした上で、全ての人を満足させる形で問題を解決することは困難だろうと語った。