中国と国境を接する北部ランソン省では、中国の業者が毎日数千tの農産物や食品を買い付けて中国側に輸出しているため、同省の市場で農産物価格が高騰する事態になっている。24日付ティエンフォン紙電子版が報じた。
同省の調査によると、カオロック郡、バンラン郡、チャンディン郡の国境沿いにある4か所の市場には国境警備隊と地方の税務事務所が配置されているだけで、税関や検疫当局は見当たらない。一方中国側は、国境までの道路や倉庫などのインフラを整備して、ベトナムでの農産物の買い付けを奨励している。
同省税関局のホアン・カイン・ホア副局長によると、中国の業者はキャッサバでんぷん、コメ、海産物、豚肉などを買い集めており、大型トラックで毎日運び出しているという。中国業者が高値で買い付けるため、国内業者は商品の調達にも苦労しているのが現状だ。