国連教育科学文化機関 (ユネスコ)は13日、北部のナムディン省、タイビン省、ニンビン省の3省(「ホン川(紅河)デルタ生物圏保護区」と呼ぶ)を生物圏保護区に認定した。
同保護区はベトナム北部の沿海地域に横たわる湿地帯で、中心には東南アジアでは初めてのラムサール条約登録湿地である「スアントゥイ国立公園」がある。ラムサール条約は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地や湿地に生息する動植物の保護を目的とした条約。
この国立公園では多くの貴重な渡り鳥が保護されている。特に同公園の湿地は、世界でも300羽ほどしか存在しないとされるクロツラヘラサギのうち、およそ100羽が毎年9月から翌年5月にかけて生息する場所となっている。