メコンデルタ地方ソクチャン省警察は5月29日、いずれも同省ロンフー郡チュンビン村ダウゾン部落出身のキム・ラック(33歳)、チャン・ラック・リル(34歳)、チャン・ゴック・タン(27歳)の3人の被告に対する再捜査の終了を正式に決定した。
この3人は1998年10月に発生した殺人事件の被告として児童強姦罪と殺人罪で起訴され、1999年12月8日にソクチャン省人民裁判所からラック被告が死刑、リル被告が終身刑、タン被告が懲役20年の判決を受けた。しかし、控訴審のホーチミン市最高人民裁判所は2000年12月19日、一審の内容を棄却、そのため再捜査が続けられていた。
そして7年以上が経った5月15日、ソクチャン省警察は証拠不十分により3人を不起訴処分にすることを決め、再捜査も終了することになった。この3人は実に9年間もぬれぎぬを着せられ、4年以上も無実の罪で拘束されていたことになる。