26日深夜から27日早朝にかけて、公安省の直属部隊がホーチミン市と東南部のリゾート地ブンタウ市でカジノの一斉摘発を行った。摘発を受けたのは、ホーチミン市のダクストンサイゴンホテル、レジェンドホテル、エクアトリアルホテルと高級レストランのサイゴンフードセンター、ブンタウ市のブンタウホテルの計5カ所。
今回の摘発で、200人以上が身柄を拘束されたが、このうち100人以上はカジノのベトナム人従業員で、残りの大半はカジノへの出入りを禁止されているベトナム人客だった。ベトナムでは、法律によりパスポートを持っている外国人にのみカジノへの立ち入りが認められているが、最近ではベトナム人富裕層の取り込みを狙ってわいろと引き換えにベトナム人の入店を認めている店が多く問題になっていた。
また、今回摘発されたカジノはいずれも大規模なものだったため、押収された金品も相当な量に上ると見られている。27日午後の公安省発表によると、押収金額は少なくとも500万ドル(約6億円)に上るという。