ハノイ市警察は16日、市内ハンバック通りの金(きん)販売店店員チュー・タン・スアン(25歳)という男を窃盗容疑で逮捕した。
スアン容疑者は11日、勤務先の店主から20万米ドル(約2400万円)をベトナムドン札に両替するよう頼まれた。同容疑者は銀行で両替した32億ドン(約2400万円)のうち一部を失敬しようと企み、10億ドン(約700万円)を別の袋に入れると近くのカフェで働いているティエン(27歳)という友達に本が入っているとうそをついて預けた。その後、スアン容疑者は店主に電話して銃を持った2人組みに金を奪われたと連絡、その足で警察に被害届を出した。
しかし、捜査の結果、警察はこれがスアン容疑者の狂言であることを見抜き、現金を回収しようとカフェに出向いたときには、袋の中身に気付いたティエンが横取りしようと金を北中部タインホア省に持ち逃げした後だった。警察はタインホア省で現金を無事回収した。事件の詳しい背景については現在も捜査が続けられている。