中部高原地方ラムドン省ダラット市内のカフェで12日午後4時ごろ、裁判に絡んだ金銭の授受が行われ、同省人民裁判所のグエン・タイン・ハイ裁判官(45歳)と同省弁護士会所属のルー・ディン・ギア弁護士(39歳)が収賄の現行犯で逮捕された。贈賄側のホーチミン市在住のレ・ティ・トゥー・ロアン(62歳)という女とそのめいでダラット在住のレ・ティ・フオン(51歳)によると、ギア弁護士から3億ドン(約230万円)を払えば、現在争議中の家屋と土地の案件に勝てるよう裁判所幹部に口を利いてやると再三持ちかけられていたという。
犯行当日もギア弁護士から電話があり1億5000万ドン(約115万円)で手を打つと言われ、当座用意できた1300万ドン(約10万円)を持ってカフェで会い、手渡したところだった。ハイ裁判官とギア弁護士の取り分は、それぞれ900万ドン(約6万9000円)と400万ドン(約3万1000円 )だったという。