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南中部高原地方ラムドン省バオロック市当局は20日、地元住民から女性3人が民家の倉庫に監禁されているとの通報を受けて現場に急行した。市当局はそこで、窓の柵と足を鎖でつながれて、下半身を露出した女性3人を発見した。
女性らが発見されたのは、同市ロックチャウ村(xa Loc Chau)在住のN・H・Hさん(男性・65歳)宅の敷地内にある倉庫。女性らは窓の柵と足を鎖でつながれており、足首は紫色に変色して、いたるところが傷だらけだった。囚われていた女性らは、固いタイルの上に敷かれたござを寝床にしていた。
女性らが閉じ込められていたのは、悪臭を放つ豚舎の隣にある倉庫。もともと民家だったと見られるが、長年空き家になっていたため、Hさんが農具や農薬の保管倉庫として使用していた。
当局に事情を訊かれたHさんは、「この3人は、母親は異なるが自分の妹たちだ。ドンナイ省タンフー郡人民裁判所から、いずれも民事行為能力の喪失を告げられたため、毎月ドンナイ省で手当てを受け取っている」と話した。
発見時、女性らはズボンを履いておらず、下半身を露出した状態で床に寝そべっており、職員を見てパニック状態に陥った。
バオロック市労働傷病兵社会局のディン・コン・フエン副局長は、「私が話しかけた際、彼女らは助けを求めて叫んでいた。質問に的確に答えていたので、普通にコミュニケーションが取れていたように思う。彼女らは普通に生活することが許されるべきだ」と述べた。
市人民員会は現在、女性3人の身元確認を急ぐとともに、今後の対応に向けて、3人が精神疾患を患っているのか判定を進めていく方針。なお、3人は地域の社会保護センターで一時保護されることになった。