(C)VNExpress, リン・ティ・キエウ容疑者(左)とドー・バン・トゥン容疑者 写真の拡大 |
東北部タイグエン省警察は29日、タイグエン市ホアンバントゥー地区のホテルで茶生産販売を手がけるタンクオンホアンビン社の会長ブー・ズオン・ビンさんの刺殺体が発見された事件で、容疑者と見られる男女2人を逮捕した。30日付VNエクスプレスなどが報じた。
逮捕されたのは東北部クアンニン省出身のリン・ティ・キエウ(25歳女性)と、紅河デルタ地方ハイズオン省出身のドー・バン・トゥン(26歳男性)。警察の取調べに対してキエウ容疑者は、タンクオンホアンビン社店舗の店員として働いたことがあり、ビンさんの愛人だったと供述している。
キエウ容疑者の供述によると、ビンさんは以前キエウ容疑者に1億ドン(約43万9000円)を貸すと約束していたが実行しなかった。そこでキエウ容疑者はビンさんをホテルに呼び出し、自分の恋人であるトゥンの手を借りて刃物でビンさんを殺害、携帯電話と銀行のカード2枚を奪い、北中部ゲアン省ビン市まで逃走した。自分たちが指名手配されていることを知った2人は潜伏先のホテルで農薬を飲み自殺を図ったが、余りの苦しさにホテル従業員に病院まで救急搬送してもらい、命に別状はなかった。
警察は容疑者らを逃走先のゲアン省から事件が起きた現場のタイグエン省まで連行し、裏付け捜査を急いでいる。大富豪のビンさんは、ボランティア活動を積極的に行っており、地元では人望の厚い紳士として知られていた。またビンさんは夫婦で会社を経営し、2000年に輸出用の茶生産工場を設立、同社はベトナムの有名ブランド100に選ばれている。
※最終更新:2013年2月1日19:33JST