(C) Vnexpress, 自殺したボー・ティ・ミン・フオンさん(左)と韓国人の夫キム・ヨンハさん 写真の拡大 |
23日午前11時ごろ、韓国・釜山(プサン)市にある高層アパートの18階から、ベトナム人妻と子供2人が落下し死亡する事件が発生した。死亡したのは、メコンデルタ地方ハウザン省出身のボー・ティ・ミン・フオンさん(27歳)と長女(7歳)、長男(3歳)の3人。子供を道連れにした自殺と見られている。25日付サイゴンザイフォン紙(電子版)などが報じた。
事件当時、夫のキム・ヨンハさん(47歳)も現場近くにいたが、フオンさんが部屋を施錠していたため、自殺を阻止できなかったという。警察は現場に遺書が残されていたことから、自殺として捜査を進めている。遺書には、「夫に不倫を疑われ、日常的に暴力を振るわれた。もう生きていけない」などと記されていた。警察は自殺の原因を明らかにするため、夫の取調べを開始した。
地元紙によると、フオンさんは以前から離婚したいと訴えていたが、夫はこれに同意しなかった。フオンさんの両親は1年ほど前に韓国に渡り、孫の世話をしながら、娘夫婦が和解できるよう努めてきた。しかし健康不良のため、2か月ほど前、ベトナムに帰国したという。
フオンさんの家族がマスコミに語ったところによると、フオンさんは両親の反対をよそに、僅か1週間の交際を経て、2004年にキムさんと結婚し韓国へ渡った。その後、2005年に長女、2009年に長男を出産し、育児をしながら韓国語の勉強に励んだ。そのおかげで、外国人でありながら定職にも就くことができた。フオンさんは以前、夫の両親の世話も見ていたが、子供が生まれてからは、それが出来なくなった。その頃から、夫や夫の家族から暴力を受けるようになったという。