北中部ハティン省カンロック郡トゥオンロック村では今月初旬から多くの村人が村内のマンガン鉱山を盗掘し、隣省のゲアン省ビン市で売りさばいていることが発覚し問題となっている。ハティン鉱産物貿易総公社傘下マンガン株式会社のラン社長は、盗掘されたマンガンの正確な総量は不明だが、数百トンに上ることは確かだとしている。
盗掘行為は深夜の1~3時に行われることが多く、その方法はすきで削り取るという原始的なもので、非常に危険だという。また、同社が近代的な機械を用いて採掘する際の障害にもなっている。
ハティン省ではマンガンの盗掘事件が他の複数の村でも発生しており、年初からの盗掘被害の量は数千トンに上るという。しかしマンガンの採掘地は広い範囲にわたっており、地元当局は有効な対策をいまだ打ち出せずにいる。