北中部ゲアン省コンクオン郡の幼稚園で15日朝、女性教諭ルオン・ティ・ロアン(43歳)さんが園長室のベッドで亡くなっているのが発見された。遺体の傍らには薬の錠剤が複数残されていた。幼稚園側は死因の特定のため警察に遺体の解剖を求めたが、ロアンさんの家族はこれを拒否している。
この事件については、「同僚の現金60万ドン(約3300円)を盗んだ疑いをかけられたロアンさんが、潔白を証明しようとして自殺した」と複数のメディアによって報じられてきた。しかし18日午後になって、ロアンさんの勤務先幼稚園のホー・ティ・タイン園長が、報道されているような現金盗難の事実はなかったと発表した。
タイン園長によると、ロアンさんはこの3年ほど精神的に不安定で薬が手放せず、昨年9月以降は授業を受け持たせていなかったという。また、ロアンさんの遺体が園長室で発見されたことについては、園長室とは名ばかりで実際は教員の休憩室として使われていたと説明している。