メコンデルタ地方カントー市人民裁判所は12月29日、同市で摘発された売春目的の国際人身売買事件の被告5人に禁固5~17年の判決を出した。
訴状によると、主犯格のフア・ティ・トゥイ・チャン被告(35歳・女)は、以前からマレーシア、カンボジア、シンガポールなどで売春をしていたが、2005年に内縁関係になったマレーシア人の男から売春を目的としたベトナム人女性の人身売買を持ちかけられた。チャン被告は3人の仲介者を通じて地方出身の女性18人を集めると、自身がマレーシアで経営するレストランで客を取らせていた。
この18人の被害者の一人であるブイ・ティ・アイン・グエット(25歳・女)は、チャン被告のもとから逃げ出しベトナムに帰国したが、友人2人を同被告に紹介して750万ドン(約3万9000円)の手数料を得ていた。グエット被告には禁固5年の判決が言い渡された。