18日午後6時15分ごろ、ホーチミン市1区ダンチャンコン通りの金(きん)販売店「フンビー」で、短銃を持った2人組の男による強盗事件が発生した。
この2人は1台のバイクで店の前に乗り付けると、レインコートを着てマスクと手袋をした姿で店内に押し入った。2人はそれぞれ手にした短銃で、女主人のチュー・ティ・クイさん(37歳)と店員ら6人を脅して店を閉めさせると、店内を物色し始めた。一方、この間に2人のすきをついて男性店員ホアン・バン・チンさん(34歳)が裏口から脱け出し、隣家の人に警察への通報を依頼するとともに刃物を借りて店の入り口に回った。強盗の2人組が盗みを終えて外に出たところをチンさんが襲いかかり、強盗の1人の頭部と首に切りつけその場で押さえ込むことに成功した。残る1人はバイクを置き現場から走って逃げたが、今のところ行方は分かっていない。
その後の調べにより、チンさんに刺されたのは北中部ゲアン省出身のグエン・ドク・カイン(28歳)であることが判明したが、意識不明の重体が続いている。警察は現場検証を行なって盗まれた金品を確認すると共に、逃げたもう1人の行方を追っている。
<続報>この事件で逃走していた犯人が19日午前2時半、ホーチミン市10区警察に自首した。この男はホーチミン市在住のグエン・ティエン・ナム(33歳)。負傷したカイン容疑者は意識が戻り、回復に向かっているという。