北中部ゲアン省タインチュオン郡タインリン村で12日深夜、過失致死罪で服役を終えた男を被害者の弟が刃物で刺し殺す事件が起きた。
この村の住人である男女の結婚式が13日に行なわれることになっており、前日の深夜まで友人たちが新郎の親戚の家に集まって前祝をしていた。そこにこの家の隣に住むグエン・バン・ホアン(20歳・男)が突然乱入し、新郎の友人であるグエン・バン・デさんを刃物で刺した。デさんは病院に運ばれる途中で息をひき取った。ホアンは犯行後、「兄の敵を取ったまでだ。警察を呼んでくれ」と話したという。
この事件の背景には、2005年にホアンの兄ドクさんとデさんが夜間に川に泳ぎに行った際、ドクさんが死亡した事件がある。ゲアン省裁判所はこの事件について、デさんの過失致死罪を認め、デさんに懲役2年6カ月と家族への賠償金2800万ドン(約19万円)の支払いを命じる判決を出した。デさんは1年8カ月服役した後、出所して村に帰っていたが、ホアンはこの判決を不服として日頃からデさんに激しい恨みを持っていたと見られる。