13日未明、北中部ゲアン省のクインルー医療センターに同省在住のダットさん(74歳)が呼吸困難とチアノーゼの症状で家族によって運び込まれた。同センターのクオン医師はダットさんを急性の気管支ぜん息と診断、看護士のバンさんとともにダットさんを救急治療室へ運んだ。同室担当のトゥー医師と看護士のダオさんは、酸素吸入器と注射による治療を開始したが、残念ながらダットさんはその2分後に息を引き取った。
これに逆上したダットさんの家族は、看護士のダオさんを殴りつけてその場に気絶させた。トゥー医師は頭部と顔面を殴られ、病院外に逃げ出した。さらに家族は逃げ出した看護士のバンさんを追いかけ、倒れたバンさんを激しく殴り続けたという。
通報を受けて駆けつけた警察に説得された家族は、ダットさんの遺体とともに帰宅した。このモンスター家族は医師らを殴っただけではなく、救急治療室で大暴れし多数の医療器具を破壊、他の入院患者も逃げ惑うなど同センターを大混乱に陥れた。