北中部ゲアン省クインリュー郡では最近、複数の中学生が相次いで原因不明の病気にかかり問題になっている。この病気の症状は頭痛や手足のしびれから始まり、次第に全身の痛みや呼吸困難が引き起こされるというもの。
9月18日にクインリュー第一中学校の女子生徒Nさんが発病したのを皮切りに、数日のうちにNさんと同じクラスの複数の生徒が地元の診療所に救急搬送される騒ぎとなった。さらに、同月28日には隣のクラスの生徒にも発病が見られ、今月1日の午前中にはわずか1時間の間に同中学校の生徒8人が診療所にかつぎこまれ、2日にも5~6人の生徒が発病するという異常事態が続いている。
特筆すべき点としては、発病した友人に付き添って来た健康な女生徒が時間を置かずに同じ病状に倒れていることや、いったん回復しても再発する生徒がいることが挙げられる。また、患者は女子生徒が多いが、男子生徒が入院しているケースもある。
同郡診療所のホン所長は、この病気はヒステリー症状の一種ではないかと見ている。指圧やマッサージで治療できるが、重症の場合は精神安定剤の服用が必要と話している。