北部ゲアン省ビン市で22日、公務中の地元警察の婦警2人の前に、だまされて売春宿に売り飛ばされたと大声で泣きながら助けを求めてくる少女が現れた。この少女には男女1組の大人の付き添いがいたが、少女の発言を重く見た婦警らが警察署で話を聞いたところ、人さらいとも言える人身売買の姿が明るみとなった。
この少女Vさんは、今月6日たまたま利用したバイクタクシーの運転手に自身や両親の貧しい境遇を話したところ、知り合いの店に良い働き口があると誘われ、そのまま隣省のハティン省にあるレストランに連れて行かれたという。Vさんはすぐにレストランの女主人から命令された従業員2人によってラブホテルに監禁され、殴る蹴るの暴行で脅されてホテルを訪れる客相手の売春を強要されることになった。
Vさんは脱出を図ったが、常に見張りがいて不可能だったため、1日中ひとり言を言ったり歌ったりして精神病を装うことにした。そして精神病院で診察を受けるため外出することに成功した。婦警2人がVさんを発見したのは、精神病院へ向かう道中で、付き添いの男女は売春宿の従業員だった。現在、Vさんと一緒にいた男女の取り調べが続けられている。