3月1日、メコンデルタ最大の町カントー市の中央皮膚科病院が、エイズ患者を路上に置き去りにするというショッキングな事件が発生した。
一部始終を見ていた住民 Lさんによると、1日の朝、ニンキエウ橋に続く路上にカントー中央総合病院の車が止まり、運転手らはLさんに車に乗せていたエイズ患者Tさんの自宅の場所を尋ねてきたため、LさんがTさんの親族を探しに行った。数分してLさんが戻ってくると、T さんが置き去りにされ、車はすでに立ち去っていたという。
カントー中央総合病院事務長は、「Tさんに退院を告げても帰る家がないといって退院しようとしない。自宅はニンキエウ橋の近くと聞いていたので、そこまで送り届けた。まさか我々が患者を捨てに行くはずがない」と苦しい説明を繰り返し、一方の運転手は「T さんの自宅は路地の奥にあり、車が進入できなかったため、路地の入り口まで送った。」と、患者の置き去りを完全否定している。