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- 長編映画「Cu Li Never Cries」が受賞
- 悲しみを静かにしっとりと描いた作品
- 映画業界でのベトナム映画の成長を示す
ベトナム人監督のファム・ゴック・ラン氏が手掛けた長編映画「Cu Li Never Cries(原題:Cu Li Khong Bao Gio Khoc)」が、イタリアのローマで開催された第22回アジアン映画祭(AFF22)で最優秀作品賞を受賞した。
映画祭は8日から16日まで開催され、16日にファルネーゼ劇場で授賞式が行われた。駐イタリア・ベトナム大使館のグエン・トゥー・ハー参事官が映画スタッフの代理として授賞式に出席した。
映画祭の主催者は「Cu Li Never Cries」を「過去との葛藤を抱える女性の内面的な肖像を通じて、白黒の映像が時間の流れをろ過するような印象を与える」と評価した。また、この映画は「感情を押し付けることなく、悲しみを静かに、しっとりと描いた作品」として記憶に残るとされている。
今回の受賞は、国際的な映画業界におけるベトナム映画の成長を示すもので、グローバルな観客層に向けた新たな機会を開くことが期待されている。
ロベール・ブレッソン映画財団が2003年から主催するアジアン映画祭は、東アジアの新人監督からベテラン監督までの最新作を紹介するイベントだ。この映画祭は、イタリアやヨーロッパの映画製作者とアジアの映画製作者が協力の機会を模索する場ともなっている。