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- カンヌ国際映画祭で初上映・監督賞受賞
- アカデミー賞国際長編映画賞ノミネ候補
- 1885年舞台、料理人と美食家のロマンス
フランス越僑のトラン・アン・ユン(Tran Anh Hung=チャン・アイン・フン)監督の最新作「ポトフ 美食家と料理人(原題:La Passion de Dodin Bouffant、英題:The Taste of Things)」が、3月22日にベトナムで公開される。ベトナム語タイトルは「Muon Vi Nhan Gian」。同作品は、2023年12月15日に日本でも公開された。
「ポトフ 美食家と料理人」は、2023年5月に開催された第76回カンヌ国際映画祭で初めて上映され、ユン監督は監督賞を受賞した。また、第96回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のフランス代表に選ばれたが、惜しくも本選へのノミネートを逃した。
同作品はユン氏が監督と脚本を手掛け、ジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルが出演する。1885年を舞台に料理人と美食家のロマンスを描いた作品で、美食家のキャラクターはマルセル・ルフの小説「The Passionate Epicure : La Vie et la Passion de Dodin-Bouffant, Gourmet」のドダン・ブーファンに基づいている。
ユン監督は1962年にベトナム生まれた。12歳でフランスに渡り、現在はパリ在住。1993年公開の映画「青いパパイヤの香り」で長編デビューを果たし、同映画でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)及びセザール賞新人監督賞を受賞した。また、第66回アカデミー賞外国語映画賞(第92回から国際長編映画賞に名称変更)にもノミネートされた。
このほかの監督作品には、「シクロ」(1995年)、「夏至」(2000年)、「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」(2009年)、「ノルウェイの森」(2010年)、「エタニティ 永遠の花たちへ」(2016年)がある。