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5月にフランスのカンヌで開催された第76回カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞した、ベトナム人若手監督のファム・ティエン・アン(Pham Thien An)氏による映画「Ben Trong Vo Ken Vang(Inside the Yellow Cocoon Shell)」が、8月11日にベトナムの映画館で公開される。
同作品はカンヌの「監督週間」の中で上映され、アン監督はベトナム系の監督として30年ぶり2回目のカメラ・ドールを手にした。今から30年前の1993年には、フランス越僑のトラン・アン・ユン(Tran Anh Hung=チャン・アイン・フン)監督がカメラ・ドールを受賞している。
同作品はカンヌで受賞した後、パリで1週間上映された。9月13日からはフランスの映画館で公開される予定だ。さらに、具体的な公開日は未定だが、北米でも公開される見通し。
なお、2019年の第72回カンヌ国際映画祭では、アン監督の短編映画「Hay Tinh Thuc Va San Sang(Stay Awake, Be Ready)」が「監督週間」に出品され、イリー短編映画賞を受賞した。同作品はその後、釜山国際映画祭やロカルノ国際映画祭、シンガポール国際映画祭、ストックホルム国際映画祭、ミラノ国際映画祭、バンクーバー国際映画祭など、40余りの国際映画祭で上映された。
アン監督は1989年生まれ。アン監督は2014年開催の「48 Hour Film Project(48 HFP)」で第2位に立ったことがあるほか、2018年には短編映画「Cam Lang(The Mute)」がパームスプリングス国際短編映画祭で上映され、さらにスイスのヴィンタートゥールやフィンランドのタンペレ、香港など約15の映画祭にも出品された。