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11月17日から28日にかけてオランダの首都アムステルダムで開催された「アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭2021(IDFA 2021)」の国際コンペティション部門で、ドキュメンタリー映画「Children of the Mist(原題:Nhung Dua Tre Trong Suong)」を手掛けたベトナム人女性映画監督のハー・レ・ジエム(Ha Le Diem)氏が最優秀監督賞を受賞した。賞金は5000EUR(約64万円)。
同部門の最優秀監督賞は、最優秀作品賞に次ぐ大賞となる。最優秀作品賞は、ウクライナ人のセルゲイ・ロズニツァ監督が手掛けたリトアニアとオランダの共同制作による「Mr. Landsbergis」が受賞した。
ジエム監督の作品「Children of the Mist」は、西北部地方ラオカイ省サパに暮らす少数民族モン族の12歳の少女、ジーの人生をつづったもの。ジーと周囲の人々との関わりから、伝統的な風習と現代の価値観のはざまで生きる少女の様子を描いている。ジエム監督は1991年生まれ。自身も少数民族であり、作品の中の少女に強く共感したという。
なお、最優秀監督賞のほか、「Children of the Mist」はクロスセクション部門で審査員特別賞も受賞している。