(C) vnexpress, 問題となった地図 |
ベトナム国営テレビ(VTV)のスポーツ・エンターテインメント・経済情報専門チャンネルVTV3で2日に放送されたバラエティ番組「トップシークレット・ミッション(Diep vu tuyet mat)」の第1回で、誤ったベトナムの地図が放映され、視聴者から苦情が殺到し大きな話題となっている。
問題となっている地図は、ベトナムが領有権を主張する南シナ海のホアンサ諸島(英名:パラセル諸島、中国名:西沙諸島)とチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)がなく、更にベトナムの首都であるハノイ市が中国広西省に位置している。
この地図は、番組のスポンサーであるマレーシアの格安航空会社エアアジア(Air Asia)が提供したもので、番組を制作したカットティエンサ社(Cat Tien Sa)は提供された地図をそのまま使用したという。エアアジアは提供資料の検閲に不備があったことを認めた上で視聴者に謝罪し、資料を修正することを約束した。これに伴い、VTVは同番組の放送を一時中止としたが、VTVからの謝罪は行われておらず、批判の的となっている。
「トップシークレット・ミッション」は、オランダのバラエティ番組「サボタージュ(Sabotage)」のベトナム版。番組では出場者のベトナム人アーティスト12人が同居し、体力と知力を求められるタスクをこなしながら、最終回で出場者の1人に成りすました謎のスパイを特定する。現在、タイを舞台に制作が進められている。