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- AI人材育成、技術開発、応用研究など目的
- ファクトリーラボ設立で覚書締結
- AI技術を活用したデジタル製品開発推進
ソフトウェア開発やIT人材提供などを手掛けるエイチビーラボ(HBLAB、ハノイ市)は14日、ベトナム国家大学ハノイ校(ハノイ国家大学=VNU-HN)傘下技術大学(UET)の人工知能(AI)研究所との間で、AI人材の育成、技術開発、応用研究、専門家派遣を目的としたファクトリーラボ(Factory Lab)の設立に関する覚書(MOU)を締結した。
この提携により、エイチビーラボはAI研究所と協力して研究室を設立し、実践的な知見を提供するとともに、技術的・財政的なサポートを行う。一方、AI研究所は専門家を派遣し、学生がラボで実習を行い、エイチビーラボとともに研究・製品開発を進める環境を提供する。
この取り組みの目的は、学生に実用レベルの最新技術へアクセスする機会を増やすことに加え、新しいAI技術を活用したソリューションや製品の開発を加速させ、ベトナム国内と国際市場へ展開することにある。
ラボでは当面、◇生成AI、◇基盤モデル、◇マルチモーダルモデル、◇エキスパートシステムの技術分野に特化した研究開発を行う。
これらの技術を活用し、小売、教育、製造などの分野における企業の課題解決を目指す。さらに、今後5年間で、共同研究の成果をパッケージ化し、エイチビーラボが展開する市場での商業化を目指す。
この提携の一環として、エイチビーラボはAI技術を活用したデジタル製品開発を推進すべく、30万USD(約4600万円)を投資する予定だ。一方、AI研究所は20人の教員・学生を派遣し、実際のビジネス課題を学びながら、具体的な開発ロードマップに沿って製品を開発する。
この活動への参加により、学生は大学の枠を超えた実践的なプロジェクトに携わる機会を得るだけでなく、企業の業務環境やワークフローを体験することで、将来のキャリア形成にもつながると期待されている。