- クリスマスイブに需要増、9万人が利用
- 開通から3日間で27万9000人が利用
- 車内飲食などのマナー違反が課題
国内初の地下鉄として12月22日(日)に開通したホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は、開通から3日間の利用者数が27万9000人に上った。
これは予定した利用客数(10万5000人)の約2.7倍の数となる。内訳は初日が約15万人、2日目が3万8000人余り、3日目が9万人余りとなっている。
12月24日のクリスマスイブは旅客需要が増加したため、運行本数を増やして、運行時間も延長して対応した。同市メトロ1号線有限会社(HURC1)によると、同市交通運輸局の承認を得て、運行時間を30分延長し、午前5時から午後10時30分まで計220本を運行。この日だけで9万人余りがメトロを利用した。
開通3日目となる24日には、高架区間の各駅では、駅訪問や乗車体験に訪れる客が減ったものの、ベンタイン駅は依然として混雑しており、特に午前中は利用客が多かったという。
HURC1はメトロ1号線の運行状況について、引き続き解決すべき課題が複数あるとした。車内で飲食する乗客がいることで、車両が汚れて美観が損なわれるだけでなく、他の乗客にも迷惑を及ぼしている。また、乗客が多すぎてドアが閉まらずに出発が遅れることも多かった。
メトロ1号線は12年の工期を経て開通。最初の1か月は無料で運行している。全長19.7kmで、14駅(うち高架11駅、地下3駅)を設置。17編成(3両編成、計51両)を運行し、930人(座席147人、立席783人)を運ぶことが可能。設計最高速度は高架が時速110km、地下が時速80kmとなっている。