先日、栗城史多という登山家がエベレストで亡くなりました。以前から彼のエベレスト単独無酸素登頂という挑戦が気になり、本を読んだりホームページをチェックしていたので挑戦の続きが見れなくなり残念です。ご冥福をお祈りいたします。
突然ですが、昔、卒業アルバムってありましたよね。卒業間際になると生徒たちはアルバムの後ろにある白紙ページにお互いに寄せ書きをしていました。中には物好きな子がいて私にも書いて欲しいと言ってきます。そんな時に書いていた言葉が「夢に向かって」でした。
「夢はかなう、かなわないは関係ない。夢を持つことに意味がある。」
卒業生の中には、「海賊王になる」と言っていたのに新幹線車内で出会ったり、「オレは小さいから長生きしない」と言っていたのに誰よりも体が大きくなり元気いっぱいに働いていたりと人それぞれですが、今回はある女子生徒の話を紹介します。
その生徒は、勉強はもちろん、部活動や学校行事、毎日の掃除まですべてに一生懸命取り組んでいました。また、自分を犠牲にして友だちのことを考えるので、誰からも一目置かれる、そんな生徒でした。そんな彼女が、中3の秋、高校受験を目前にして入院することになりました。退院日は未定。受験に影響する大事な学校の定期テストを一人、病室で受けました。急遽、志望校も変更しました。そして受験当日、高校の先生方も心配する中、病院から一時退院の許可をもらい受験・・・。無事に合格することができました。
彼女はその後、高校生活で大いに活躍したそう。受験時からお世話になった高校の先生に「こんなに素晴らしい生徒に入学してもらい、本当に感謝しています」と言われたほどです。そんな彼女が目指した夢は、製薬開発。病院で友だちになった同い歳の子が、ある日病室に戻ってこなかった経験もあり、薬を開発して多くの人を救いたいと思ったようです。今も夢に向かっています。
ベトナムの中学生に将来の夢を聞くと、医者や海外留学が多いようです。そのために日本語や英語などの外国語を勉強して、学校のテストも良い点数を目指していると言います。日本やアメリカ、カナダ、オーストラリアなどへの留学を目指しているそうです。ベトナムでは長い夏休みに入っています。生徒に「今日は何をしましたか」と聞くと「勉強しました」と答えます。どうやら本気のようです。
ちなみに我が家の娘の夢は、「お父さんと結婚する」でしたが、数か月間だけの儚い夢でした…。今は「夢は何でもいい。夢を持つことに意味があるんだ」と自分に言い聞かせています。バカ親ですか?親バカですか?
栗城史多とは… 1982年北海道生まれ。「冒険の共有」をテーマにしてエベレストへ単独無酸素登頂を目指していた。2018年5月、エベレスト下山中に滑落死。享年35歳。 |