ベトナムというと「コーヒー」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか? 現在、ベトナムのコーヒー輸出量はブラジルに次いで世界第2位。コーヒー豆の品質も向上しているようで、2015年から世界56か国のスターバックスで、ベトナム産のコーヒーが販売されています。
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「ベトナムコーヒー」というと、独特のコーヒーフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えるのが一般的。一方、ベトナムの都市部では、お洒落なコーヒーチェーン店が増えており、カプチーノやラテなどを飲んでいる若者をよく見かけます。
それではベトナム人はどのようなコーヒーを飲んでいるのでしょうか? 18歳から49歳までのベトナム人男女500人を対象に調査してみました。
「ベトナムコーヒー」が6割
「ベトナムコーヒー」と「ラテ・カプチーノのような西洋系のコーヒー」のどちらをベトナム人は好むのでしょうか? 調査の結果、 ベトナムコーヒーが57% と、ラテ・カプチーノの43%を上回る結果となりました。
但し、女性だけで見ると、ラテ・カプチーノが55%、ベトナムコーヒーが45%で、ラテ・カプチーノが上回りました。男性の69%がベトナムコーヒーを支持しているのとは対照的です。
好きなコーヒーの種類について質問してみると、男女の違いがさらに明らかになりました。女性は練乳入りのベトナムコーヒーやカプチーノなどを好むのに対して、男性はブラックの比率が高めです。特に女性は、10代、20代がカプチーノ、30代以上がミルク入りベトナムコーヒーと、傾向がくっきり分かれています。
飲む頻度、男性は毎日、女性は週1~2日
それでは、ベトナム人はどのくらいの頻度でコーヒーを飲んでいるのでしょうか? 回答者の81%が「コーヒーを定期的に飲む」と回答していますが、その中でも「毎日コーヒーを飲む」という人が3割に達しておます。
男性は出勤前に通りぞいのカフェでベトナムコーヒーを飲み、女性は週末にカプチーノやラテを飲みながら友達とカフェで談話をする―――こんなイメージが湧いてきます。
「チュングエン」根強い人気も、若者はおしゃれカフェを好む傾向
ベトナム人の好きなコーヒーブランドを調査してみると、 圧倒的な人気を誇ったのは「チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)」、そしてインスタントコーヒーでも同じくTrung Nguyen社が販売する「G7」でした。 ベトナム人の65%が購入経験があるとい言われるチュングエンコーヒー。その影響力は圧倒的です。一方、若者の間では、チュングエンよりも廉価な「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」や、急速に店舗数を増やしている「ザ・コーヒーハウス(The Coffee House)」などが人気を集めています。