国土交通省観光庁と日本政府観光局(JNTO)は12日、ホーチミン市1区のGEMセンターで「ベトナムVJ(ビジット・ジャパン)セミナー商談会」を開催した。同イベントは、ベトナム人の訪日を促進する「VJ事業」の一環で、訪日観光への誘致及び日越間の各団体の交流や協力関係の強化を目的とするもの。今回で3回目となり、1月にはハノイ市でも開催する予定だ。
(C) プロモテック |
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同イベントには、セラーとして日本全国から自治体・旅行関連会社など41団体が、バイヤーとして現地旅行会社など42団体が参加。セミナーでは、JNTOバンコク事務所の白石拓也次長からベトナムマーケットの基本情報について、観光庁VJベトナム市場臨時コンタクトポイントのニャン・フオン氏から訪日旅行市場の動向やPR手法の例などについて説明があった。午後には、セラーとバイヤーが2時間に及ぶ商談を行った。
VJ事業では、◇日越間のビジネスチャンスを創出するセミナーや商談会などのB to B事業、◇召還事業や共同広告などの現地旅行会社支援、◇目的地としての日本の地位を向上させるメディア招請やイベント実施などのB to C事業、◇ベトナム語でのフェイスブックやパンフレット、ニュースレターなどの情報発信に力を入れており、JNTOは10月に公式ベトナム語サイト「Cam nhan Nhat Ban(日本体感)」<http://www.camnhannhatban.vn/>を開設している。
ここ数年、観光客や留学生、技能実習生などを含む訪日ベトナム人の数は大幅に増加しており、2015年年初9か月の訪日ベトナム人の数は前年同期比+53.3%増の13万9100人で、2014年通年の12万4266人を約1万4800人上回り、早くも過去最高値を突破している。