不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムはこのほど、「2012年はハノイ市の高級ホテル市場にとって試練の年になる」との予測を明らかにした。6日付DVTが報じた。
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2011年のハノイ市の外国人訪問者数は前年比2.6%増の130万人。このうち観光目的が80%を占め、前年に比べ8.6%増加したが、ビジネス目的は16.8%も減少し7%に留まった。国内観光客も740万人で2.3%減少した。ビジネス目的の外国人と国内観光客が減った原因は、世界と国内の景気停滞とみられている。
ホテルの最盛期である昨年第4四半期の客室稼働率は、第3四半期に比べ6~9%上昇したが、前年同期比では3~12%下落した。特に4つ星ホテルの客室稼働率が落ち込んでいる。平均客室単価(ADR)は、第3四半期に比べ5つ星は7%上昇、3・4つ星は1~3%下落。前年同期比では3~5つ星とも4~9%下落している。
今年は5つ星ホテルの客室数が約1000室増加する見込みだが、状況によっては一部ホテルのオープンが延期される可能性がある。