来年の旧正月(テト)休みは連続9日間と発表されてから、テト期間の旅行の予約客がぐんと増えており、この期間中のツアーを追加販売する旅行会社も出ているもようだ。ツアー価格は平日に比べ、5~15%高めの設定となっている。4日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
ホーチミン市の各旅行会社によると、例年であればテト4日目の出勤に備えるため短期ツアーの旅行客が多いが、来年は日並びが良いため長期ツアーの人気の方が高く、旅行客数も増えているという。
サイゴン観光総公社(サイゴンツーリスト)では、陽暦の正月は3~4日間の国内ツアーを選ぶ人が多く、前年に比べ8%増加している。一方、テトはタイやシンガポールなどの近場の海外ツアーが売れている。同社マーケティング課のドアン・ティ・タイン・チャー課長は「テト期間のツアー客は、前年比15%増の2万人を目標にしている。売れ行きは好調だ」と話している。
ただ、来年は陽暦の正月と旧正月の間隔が近いため、1回の旅行で済ませるのではないかと懸念する旅行業者もある。実際、陽暦の正月向けツアーの売れ行きは思わしくないようだ。