
「せめて読み書きができるように、子供たちに教室に通うことを勧めました」とトゥイさんは話す。今では、下宿の子供たちは全員、読み書きができるようになった。教えてくれた先生たちに感謝のメッセージを送ることもできる。
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ニャンさんたち5人きょうだいの祖母にあたるタック・ティ・フェップさん(女性・57歳)は、10年近く前にニャンさんたちとともにソクチャン省からホーチミン市に移住した。家族の誰も読み書きができず、孫を学校に通わせたいと何度も思ったが、フェップさんは身体が弱く、お金も足りず、手続きの方法もわからず叶わなかった。
2024年半ば、レさんのサポートのおかげで、フェップさんは孫たちが生まれた5つの病院を訪れ、かつての病院代を支払い、書類をもらい、孫たちの出生証明書を取得した。おかげで現在は孫たちも皆、身分証明書を持っている。
教室は下宿施設の敷地内にあるため、移動に時間もかからず、勉強も遊びもできる。自宅では、上の子が下の子の勉強を見ている。最近、政府が次年度から学費を無料にするというニュースを知り、フェップさんは孫たちも学校に通えるようになればと願っている。
「孫たち皆、ずいぶん進歩しましたよ。以前よりも良い子になりましたね。読み書きができるようになるなんて、家族皆で喜んでいます」とフェップさんは話す。
教室に通う、南部メコンデルタ地方バクリエウ省出身のバオ・ゴックさん(11歳)は、両親が離婚してから母方の祖母と暮らしている。ゴックさんは、「授業は楽しいし、朝ごはんも食べられるよ」と友人に誘われて、2年前から教室に通っている。
ゴックさんは小学校5年生だが、友人の読み書きの勉強と復習を手伝うため、今でも教室に参加している。夏休みは土曜日と日曜日に教室が開かれるが、ゴックさんは皆勤賞だ。
「先生や友達に会えて嬉しいから」とゴックさんは話した。