初めての自作スーツは重さが7kgもあり、プラスチックのヘルメットも2.4kgと重かった。伸縮性のある布を使っていないスーツは、着ても座ることができず、コスプレイベントに参加してもずっと立っているしかなかった。
(C) zing |
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スーツ一式を作るにあたり、ムオイさんはデザインから彫刻、裁縫、大工、そして電子工学まで学んできた。現在のムオイさんの自作スーツのコレクションは20着余り。1着の製作期間は1か月で、最も難しいのはキャラクターの「魂」でもあるヘルメットだという。
今は、友人2人と協力してスーツを制作している。スーツ1式あたりの平均販売価格は600万~700万VND(約2万9000~3万4000円)で、ベトナム国内だけでなく、シンガポールやマレーシアでも歓迎されている。そして、近く2着が米国へ渡っていく予定だ。
ムオイさんは、ベトナムでスーパーヒーローのコスプレを広めるため、また映画制作に携わるべく自身のスキルを上げるため、この情熱をさらに追求していくつもりだという。