- 脳死状態だった被害者少年が5月に死亡
- 加害者の16歳少年に禁固4年9か月
- 被告家族に10億VNDの賠償命令も
ハノイ市ロンビエン区人民裁判所は17日、傷害罪に問われていたチュオン・バン・ミン被告(男・16歳)の一審判決を下して、4年9か月の禁固刑を言い渡した。
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裁判所は、この事件はスポーツ中の些細なトラブルがきっかけであり、被告は弟をかばう気持ちと衝動的な攻撃性から犯行に及んだ。被告は反省の意思を示しており、今回の量刑は被告を更生させるのに十分なものであるとした。
裁判所によると、被告家族は被害者家族に10億VND(約610万円)余りの賠償金を支払わなければならず、被告家族は既に3億VND(約180万円)を支払ったとのこと。検察は被告の犯行が社会に与えた影響は大きいとしつつも、様々なことを考慮して禁固4~5年を求刑していた。
今回の事件では、同区在住のN・H・D君(14歳)が暴行を受けて外傷性脳損傷を負い、約2か月後に入院先の病院で死亡した。起訴状によると、今年3月17日午後、D君は地元の共同広場でバスケットボールをして遊んでいた際、T・V・K君(12歳)と喧嘩になり、K君を平手打ちした。その後、K君は自分の兄であるミン被告を呼び出して、被告がD君に殴りかかり、倒れたD君は地面に頭を強く打ちつけた。
その後、駆け付けた被告の父親が止めに入り、息子2人を家に連れ戻した。殴られたD君は頭を打ってもうろうとしていたため、友人らがベンチで休ませて水を飲ませたが嘔吐。D君は第108軍隊中央病院で手術を受けたが、外傷性脳損傷で脳死状態となり、転院先のハノイ市中央小児病院で5月21日に死亡した。