- 2023年の合計特殊出生率は2人未満
- 2100年に7200万人まで人口減少
- 2023年の男女出生比は推計113.2
保健省人口局の推計によると、ベトナムの2023年の合計特殊出生率(TFR、1人の女性が一生に産む子供の平均数)は2人を下回る見込みだ。政府は2006年から15年間、TFRの目標値として2.09人を維持してきたが、2人未満になるのは史上初めて。
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統計総局(GSO)の人口推計によれば、TFRが減少するシナリオでは2054年以降に人口が減少し始め、2054~2059年には年平均▲0.04%減少、2064~2069年には同▲0.18%減少(約20万人に相当)する。TFRを安定的に維持するシナリオでは、人口が増加し続け、2064~2069年に同+0.17%増加(約20万人に相当)する。中間のシナリオでは、2019~2024年に同+0.93%増加するが、増加率が徐々に縮小し、2064~2069年に0%になるとしている。
保健省のハー・アイン・ドゥック博士によると、2020年に発表された人口推計の国際研究報告では、日本やタイ、中国、韓国など23か国の人口は2100年に現在の半分以下に減少すると予測されている。ベトナムは2044年に1億0700万人まで増加するが、その後は減少に転じ、2100年には7200万人になるとされている。
人口局は、2023年の男女出生比(女児100人に対する男児の数)は113.2との推計も発表した。2024年に結婚適齢期(20~39歳)の男性は女性より61万9900人多くなり、2045~2049年の5年間には年平均120万人の女性が不足すると予測されている。