統計総局(GSO)は、予定していた1億人目のベトナム国民誕生イベントを実施しないことを明らかにした。
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これは、公安省のデータでは人口がすでに1億人を突破しており、2023年4月上旬時点でおよそ1億0400万人となっていたためだ。
統計総局のデータでは、2023年4月に1億人目の国民が誕生するはずだった。これを祝して、統計総局と計画投資省は、4月に1億人目の国民誕生イベントを催す計画だったが、現時点でイベントは開かれていない。
これについて、統計総局のグエン・チュン・ティエン副局長は19日の記者会見で、1億人目の国民誕生イベントは、当初計画を変更して別の適切な時期に開く方針であることを明らかにした。
ティエン氏は、人口1億人突破は重要な出来事であり、イベントを先送りせざるを得なくなったことは残念だとしたうえで、イベントの準備をしていた際に、公安省から政府官房に対して、公安省のデータが統計総局のデータと一致しないことから、1億人目の国民誕生イベントを延期するよう書面で要請がなされていたことを明かした。
データに不一致が生じた理由は、公安省では、外国で働くベトナム国民の数を網羅し、外務省によるとこの数が約500万人になるところ、統計総局は国内の人口しか網羅していないためだという。
それぞれ異なる考え方で、それぞれの方法で統計していることにより、結果として異なるデータが出たことになり、外国で働くベトナム国民の数を除けば、ベトナムでは2023年4月に1億人目の国民が誕生していたという。
「すでに1億人目が誕生してから時間が経っており、いまこの時点でイベントを開いても意味はない。そのため1億1000万人目の国民が誕生する時などにイベントを先送りするつもりだ」とティエン氏は話した。