ハノイ市は2023年年初から市内6つの区で公共自転車(コミュニティサイクル)の試験展開を開始すると発表したが、半年が経った今も実現には至っていない。
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理由は、同事業を手掛けるチーナムグループ(Tri Nam Group)がまだ自転車を確保できていないためだ。
計画によると、同市のシェアサイクル事業の対象となる6つの区は、◇バーディン区、◇タイホー区、◇ドンダー区、◇ホアンキエム区、◇タインスアン区、◇ハイバーチュン区。自転車1000台(うち半数が電動自転車)を導入し、サイクルポート94か所を整備する。
サイクルポートを設置する土地の引き渡しは完了したものの、自転車はまだ導入されていない。導入予定の自転車の台数が多いため、調達資金の確保と製造・引き渡しに時間を要しているという。
同社は7月末までに最初の電動自転車100台を輸入し、8月末から9月頭をめどに電動でない自転車500台を合わせて計600台を導入することを明らかにした。成果を踏まえた上で、残る400台を導入するという。