保健省の3月31日午後の発表によると、海外からの入国者9人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していることがわかった。1日午前の発表では新規感染例はなかった。
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1日午前の時点で国内の累計感染者数は2603人。1月28日以降に確認された市中感染は13省・市の計910人で、このうち726人が北部紅河デルタ地方ハイズオン省で確認されている。
新規感染者9人はいずれもベトナム人で、うち3人は3月30日に東南部地方タイニン省モクバイ国境検問所から入国し、同省で隔離措置を受けていた。
別の3人は3月29日にフィリピンから南部メコンデルタ地方カントー市カントー国際空港に到着し、同地方カマウ省で隔離措置を受けていた。
残る3人は、3月29日に日本からQH9413便で南中部沿岸地方ダナン市ダナン国際空港に到着し、同市で隔離措置を受けていた。
なお、新型コロナウイルスワクチンの接種状況について、3月8日から31日までに19省・市の医療従事者など4万9743人がワクチンの接種を受けた。
ベトナムは引き続き、中国やロシア、インドとの間でワクチン調達に向けた交渉を進めている。インドとロシアとは、ワクチンの研究・生産で協力したい考え。一方、中国には優先接種対象者向けのワクチン調達の支援を求めている。
インドは英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンとバーラト・バイオテック(Bharat Biotech)製ワクチン「コバシン(Covaxin)」を生産している。ベトナムはインドに対し、ベトナムが開発中のワクチンの第3期臨床試験の支援も求めている。