グエン・スアン・フック首相は29日、5中央直轄市(※)の地方自治体とのビデオ会議を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策について討議した。
(C) tuoitre |
首相はこの席で、新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合、ハノイ市とホーチミン市の都市封鎖(ロックダウン)もあり得るとして、同2市の当局に対し、対応シナリオを早急に準備するよう指示した。中でも食料品などの必需品をはじめとするリソースの確保を最優先し、食料品や医薬品の投機行為を厳格に処分する。
新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合に備えて、5市は人材および各種リソースを事前に確保し、必要に応じてほかの省・市の支援も行わなければならない。
首相は、「全国で経済、社会、交流などの各種活動が特に多い5中央直轄市の感染症対策が、全国における対策の成功と失敗を分ける非常に重要な要素」として、地方自治体に対し今後の2週間は特に警戒を強めるよう求めるとともに、緊急事態においては兵力をもって全市を軍の指揮下に置く戒厳を実行することもあり得るとして、事前準備を行うよう指示した。