フィリピンがホスト国を務める第30回東南アジア競技大会(SEA Games 30)は12月10日に男子サッカーの決勝が行われ、ベトナム代表がインドネシア代表を3-0で下し金メダルを獲得した。
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これに先立つ8日にも女子サッカーの決勝が行われ、前回1位のベトナム代表が宿敵タイ代表を延長戦の末に1-0で下し2連覇を達成。最多6度目の金メダルを獲得した。
男子サッカーと女子サッカーの両代表が共に1位の座に輝いたことでベトナム人サポーターは大盛り上がりだ。ベトナムの勝利を祝うため、全国各地で赤いTシャツを身に付け、バイクに乗った多くのサポーターが試合後から翌日未明にかけてブブゼラや鍋の蓋などを鳴らしながら国旗を掲げて街中をパレードした。
ベトナムで使用が禁止されている爆竹を鳴らす人も続出したほか、盛り上がりに便乗しバイクで危険な走行をしたり、違法なバイクレースを行ったりする人も多く、至るところで交通事故が発生した。
ホーチミン市では約100人のサポーターが交通違反で処分され、車両56台が押収された。南部メコンデルタ地方アンザン省では、サポーター約10人を乗せた耕運機がパレード中に道端のベンチに衝突し、1人が死亡、3人が負傷した。
なおベトナムは、1975年まで北中部クアンチ省以南に存在したベトナム共和国が1959年の大会で金メダルを獲得して以来、今回が60年ぶりの優勝となった。南北統一後は同大会への参加を断念していたが、1991年から復帰している。