ホーチミン市食品安全管理委員会は、健康上のリスクが大きいとして、犬肉を食べないよう市民に警告している。
イメージ写真 |
現在、犬肉は検疫対象となっておらず、狂犬病ウイルスをはじめとする病原微生物に感染しているケースも少なくない。また、犬の体内に残留した有毒な化学物質が人間を死に至らせる可能性もある。
さらに、犬肉に付着していた寄生虫が人間の臓器や脳に侵入したり、内臓幼虫移行症により危険な病気を引き起こしたりすることもある。
現行規定では、家畜・家禽の食用肉は検疫や食肉処理、食品安全に関する条件を満たしていなければならないことになっている。ただし、犬肉については禁止はされていないものの、人間の食用肉とする家畜のリストには含まれていない。
またホーチミン市食品安全管理委員会は、犬は長きにわたり人間の生活に密接に結びついてきたペットでもあることから、犬肉を食べないよう人々に呼び掛けている。
これに先立つ2018年、ハノイ市当局は、動物愛護意識の高まりに伴い外国人観光客や在住外国人らが強い反感を示すなど、首都ハノイ市のイメージを損うとして犬肉食や猫肉食の習慣を止めるよう取り締まりを強化する方針を示した。