ハノイ:“本物”の国際学校のリスト発表―スクールバス車中置き去り死亡事故の余波

2019/08/21 16:19 JST配信

 ベトナム国内では以前から多くの教育施設が校名に「インターナショナル」を無断で付けることによって保護者にブランド価値をアピールしている。先日ハノイ市で発生したスクールバス車中での生徒置き去り死亡事故も、当該校が「インターナショナル」を冠していたが、実際はそれを名乗る資格を持っていなかった。こうした状況を受けて、ハノイ市教育訓練局はこのほど、同市にある“本物”のインターナショナルスクールのリストを発表した。詳細は以下の通り。

(C) danviet
(C) danviet

・イギリス・ベトナム・インターナショナル・スクール・ハノイ(British Vietnamese International School Hanoi=BVIS Hanoi)

・ブリティッシュ・インターナショナル・スクール・ハノイ(British International School Hanoi=BIS Hanoi)

・コンコルディア・インターナショナル・スクール・ハノイ(Concordia International School Hanoi=Concordia Hanoi)

・ホライゾン・インターナショナル・バイリンガル・スクール(Horizon International Bilingual School)

・シンガポール・インターナショナル中高一貫校

・シンガポール・インターナショナル小学校Gamuda Gardens校

・シンガポール・インターナショナル小学校Ciputra校

・シンガポール・インターナショナル小学校Van Phuc校

・セントポール・インターナショナル小中高一貫校

・インターナショナル・スクール・パーク・シティ・ハノイ(ISPH)

・ハノイ韓国人学校

 該当する11校は、教育分野における海外投資家の投資および協力に関する政令第86号/2018/ND-CPで規定される基準をクリアした外国資本による全額出資の教育施設だ。この11校は、ベトナムに住む外国人およびベトナム人の児童・生徒に海外の教育プログラムを提供している。ベトナム人も受け入れるが、その割合は全体の49%以下と規定されている。なお、使用するカリキュラムは海外で認定を受けたものでなければならない。

 市当局が名ばかりのインターナショナルスクールに対する取り締まりを強化する背景には、カウザイ区にある小中学校「ゲートウェイ・インターナショナル・スクール(Gateway International School)」による児童の死亡事故がある。

 これに先立つ今月6日、スクールバスに乗って登校した同校の6歳男児が車中に9時間も置き去りにされて死亡するという痛ましい事故が発生した。学校側の対応の不備が指摘される中、同校が“本物”のインターナショナルスクールではなかったことに対する批判の声が日に日に強まっていき、同校を含む市内の多くの教育施設が看板やウェブサイトから「インターナショナル(quoc te)」の文字を削除した。

[Vov 06:39 20/08/2019 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市教育訓練局は、海外の教育プログラムによる教育が試験的に認められている市内の外資系教育...
 東南部地方ドンナイ省チャンボム郡(huyen Trang Bom)で11月29日、走行中のスクールバスから小学4年生2...
 東南部地方ドンナイ省ビエンホア市ロンビン街区(phuong Long Binh)で11月26日、走行中のスクールバスか...
 ハノイ市カウザイ区にある小中一貫校「ゲートウェイ・インターナショナル・スクール(Gateway Internati...
 ハノイ市カウザイ区(quan Cau Giay)にある小中一貫校「ゲートウェイ・インターナショナル・スクール(Ga...
 ハノイ市の小中一貫校で6日、スクールバスに乗って登校した6歳男児がバスの中に9時間置き去りにされる...
 教育分野における海外投資家の投資、協力に関する政令第86号/2018/ND-CP(8月1日施行)では、外資による...

新着ニュース一覧

 国際レコード産業連盟(IFPI)はホーチミン市で23日夜、「ジ・オフィシャル・ベトナム・チャート(The Off...
 東南部地方ドンナイ省文化スポーツ観光局は、南部解放・南北統一50周年を記念して、4月27日(日)から30...
 アミューズメント施設や飲食店施設の企画・運営を手掛ける株式会社GENDA GiGO Entertainment(東京都港...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ボー・ティ・トゥー・スオンさん(女性・68歳)は、南中部沿岸地方ダナン市の中心部で、シンガポール系配...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、ホーチミ
 韓国法務省出入国・外国人政策本部はこのほど、「出入国・外国人政策統計月報」を発表した。  2025...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は23日、
 スウェーデンの繊維リサイクル企業SYREは23日、ファム・ミン・チン首相との会談で、南中部沿岸地方ビン...
 グエン・ホン・ジエン商工相は23日、米通商代表部(USTR)のジェミソン・グリア代表と電話会談を行い、ベ...
 ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は23日、ホーチミン市クチ郡のタンフーチュン工業団...
 英国のタイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Ti...
 公安省傘下の国民データセンター副所長であるチャン・ズイ・ヒエン少佐は、22日に開催された電子身分証...
 ホーチミン市メトロ1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデ...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)を祝う記念事業の一環として、ホーチミン市1...
 サーモンの養殖や水産品の加工・販売を手掛ける株式会社オカムラ食品工業(青森県青森市)は、連結子会社...
トップページに戻る