ベトナム現地時間17日16時に南シナ海で発生した台風27号(アジア名:トラジー(Toraji)、ベトナムでは台風8号)が、17日から18日にかけてベトナムの南中部沿岸地方に上陸した。
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19日までの統計によると、この台風により14人が死亡、2人が行方不明となっているほか、複数人が負傷した。
中でもカインホア省ニャチャン市フオックドン村が最も大きな被害を受け、死者14人と行方不明者2人はいずれも同村の住民となっている。同村では18日午前に土砂崩れが発生し、民家約10軒と逃げ遅れた住民が土砂の下敷きになった。
カインホア省では17日と18日に80~200mmの雨量が観測され、特にニャチャン市で観測された雨量は380mmにも達した。
南中部地域水文気象台は、川が増水して鉄砲水が発生する可能性があるとして、同省の関連機関・組織に対して引き続き警戒を高めるよう要請している。
なお、台風27号はベトナム現地時間18日13時、発生からわずか21時間で熱帯低気圧に変わった。