ホーチミン市7区フーミーフン新都市区の商業施設「クレセントモール(Crescent Mall)」で28日、乳がん患者向けの医療用ウィッグに使用するための髪の毛をカットする「ヘアドネーション」のイベントが開催され、1000人超が参加した。会場ではその場で髪の毛のカットが行われ、230束を超える髪の毛が寄付された。
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このイベントは乳がんの早期発見に関する教育や啓発の強化、乳がん患者の生活の質の改善を目的として、ホーチミン市を拠点に活動している非営利団体 ベトナム乳がんネットワーク(ベトナム語名:Mang luoi ung thu vu Viet Nam、英語名:Breast Cancer Network Vietnam=BCNV)が2015年に始めたもので、今年で第3回目を迎えた。
イベント開催に先立ち、10月からヘアドネーションが呼びかけられ、イベント当日までに全国から1000束を超える髪の毛の寄付があった。寄付された髪の毛を使って、ホーチミン市の乳がん患者向けに医療用ウィッグ100個が作られる。
このほか、イベントではヨガやズンバなどのレクリエーション活動が行われ、乳がん患者や支援者ら600人以上がピンク色のTシャツを着て、乳がんの知識浸透や健診の啓発のシンボルマークである「ピンクリボン」型に人文字を作り、写真撮影も行われた。
なお、通常BCNVではヘアカットを受け付けておらず、自分でカットしたり、美容室などでカットした髪の毛の寄付のみを郵送または持ち込みで受け付けている。寄付できる髪の毛の種類や長さ、寄付の方法などの詳細は、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「切った髪で乳がん患者支援~ベトナムでヘアドネーション~」を参照。